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本日は、以前ご紹介した「長期優良住宅」の認定基準の中で出てきた様々な等級についてのご説明、第2弾として、
断熱等性能等級についてご説明いたします。
建物の断熱性能(=外壁、窓等を通しての熱の損失を防止する性能)がどのくらいかを示します。
国土交通省HPより
等級は下記のように7段階あり、数字が大きいほど断熱性が高いことを示します。
等級7→熱損失等のより著しい削減のための対策が講じられている
等級6→熱損失等の著しい削減のための対策が講じられている
等級5→熱損失等のより大きな削減のための対策が講じられている
等級4→熱損失等の大きな削減のための対策(建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令に定める
建築物エネルギー消費性能基準に相当する程度)が講じられている
等級3→熱損失等の一定程度の削減のための対策が講じられている
等級2→熱損失の小さな削減のための対策が講じられている
等級1→その他
基準としては上記のような表現ですが、具体的には、外皮平均熱貫流率(UA)及び冷房期の平均日射熱取得率(η(いーた)AC)の数値基準があります。
ただ、基準が地域によって異なりますので、地域区分5(=滋賀県)の場合を下表にまとめました。
※外皮とは、屋根、天井、壁、開口部、床、土間床、基礎など、家の外側との境界線の事です。
※外皮平均熱貫流率(UA値)とは、室内と外気の熱の出入りのしやすさの指標で、天井・壁・床・窓などから逃げる熱量を
外皮面積で平均した値で、数値が小さいほど断熱性能が高いことを示します。
※平均日射熱取得率(ηAC値)とは、太陽日射の室内への入りやすさの指標で、日射により建物内部で取得する熱量を
冷房期間で平均し、外皮面積で除したもので、数値が小さいほど遮蔽性能が高いことを示します。
等級6と等級7はR4年10月1日に創設、施行された新しい基準で、それに伴い、長期優良住宅の基準も等級4から等級5に引き上げられました。
これはZEH水準と同等の為、新築の場合、ZEHレベルの省エネ性能を満たす住宅が対象の補助金「エコすまい支援事業」も、
長期優良住宅は受けることができるのです。
※補助金には予算の上限や、その他の条件がありますので、長期優良住宅=補助金を受けられるというわけではありません。
第3弾では、一次エネルギー消費量等級についてご説明いたします。