ベストワークスの北村です。
いつもご覧いただきありがとうございます。

毎週金曜日、午後8時からInstagramライブを開催させていただいています。
先日のライブでは、私たちベストワークスが大切にしている、
「周りの環境を理解して、おうちを設計する」
そんなお話をさせていただきました。
今回は、そのお話を少し掘り下げてみたいと思います。
昨今の物価高。
住宅の建築費用も大きく上昇しています。
以前、日本経済新聞の記事で、10年前には平均32坪程度だった住宅の建築面積が、令和7年には約28坪まで小さくなっているという内容を目にしました。
わずか10年で約4坪もコンパクトになったということです。
当然、おうちは大きくなればなるほど建築費用も膨らみます。
予算を抑えるために、少しでもコンパクトなおうちを建てたい。
そんなお気持ちは十分理解できます。
ただですね。
せっかくの夢のマイホームです!
賃貸住宅から新築住宅に引っ越したのに、
「あれ?思ったほど広くないな……」
なんてことになったら寂しいですよね🤭
そこで今回は、
「家の大きさを変えずに、広く感じさせる方法」
そんな設計のお話をさせていただきます!

みなさま、世界的建築家の安藤忠雄さんをご存じでしょうか。
コンクリート打ち放しの建築で知られ、世界中で数々の素晴らしい作品を手がけられている建築家です。
その安藤さんの作品に、兵庫県神戸市に建てられた「4m×4mの家」という住宅があります。
名前のとおり、建物の平面寸法は4m×4m。
一層あたり、わずか約4.8坪です。
もちろん複数の階で構成された住宅ですが、非常にコンパクトな建築です。
ところが、この住宅には素晴らしい設計の工夫が施されています。

この建物が建っているのは、明石海峡を望む場所。
目の前には雄大な海と空が広がっています。
安藤さんは、この素晴らしい環境を最大限に生かすことを考えられました。
建物の最上階には、大きな開口部が設けられています。
その窓の向こうに広がるのは、どこまでも続く海と空。
室内にいながら、視線は建物の外へ、そして遠くの水平線へと伸びていきます。
さらに面白いのは、建物の外観です。
コンクリートの壁で構成された、非常にシンプルな建築。
決して窓をたくさん設けているわけではありません。
むしろ、外の景色を見せる場所を絞り込むことで、海と空の美しさを際立たせています。
見せたい景色を、最も美しく見えるように設計する。
まるで一枚の絵画を飾るような考え方です。
建物自体は小さい。
しかし、そこから見える景色には限りがありません。
私は、この発想が本当に素晴らしいと思います。

ここでみなさまに質問です。
50坪の土地を購入して、おうちを建てるとしましょう。
「車は2台駐車したい」
「お庭も少し欲しい」
「リビングは16帖くらい欲しい」
当然、そんなことを考えられると思います。
ただ、ここで一つ忘れてはいけないことがあります。
「その50坪の土地の外には、何がありますか?」
ということです。
道路の向こうには公園がある。
隣には立派な樹木がある。
遠くには美しい山並みが見える。
ある方向には建物がなく、大きな青空が広がっている。
そんな景色を、設計に取り込むことはできないでしょうか。

日本の建築には、昔から「借景」という考え方があります。
自分の敷地の外にある景色を借りて、空間の一部として取り込む設計手法です。
安藤忠雄さんの「4m×4mの家」にも、この考え方と通じるものがあります。
例えば、同じ9帖のリビングでも、
窓の向こうが隣家の壁なのか。
それとも、緑豊かな公園や青空が広がっているのか。
それだけで、空間の印象は大きく変わります。
実際の床面積は全く同じです。
しかし、視線が遠くまで抜けることで、体感的な広さは大きく変わるんです。
窓は、単に光や風を取り込むためだけのものではありません。
景色を取り込み、空間を広げるためのものでもあるんです。

現在、ベストワークスが甲賀市水口町東名坂で建築している建売住宅にも、そんな考え方を取り入れています。
この住宅の前面には、小さな公園のような緑地が広がっています。
芝生があり、樹木があり、地域の方々が散歩を楽しまれるような場所です。
私は初めてこの土地を見たとき、
「この景色をリビングに取り込みたい!」
そう思いました。

そこで、リビングから一本の樹木が美しく見えるように窓を計画しました。
季節によって変化する葉の色。
風に揺れる枝。
そんな自然の風景が、まるで一枚の絵画のようにリビングを彩ってくれます。
もちろん、その樹木はベストワークスの所有物ではありません。🤭
しかし、その景色を暮らしの中で楽しむことはできます。
これも立派な「借景」です。

私は、これからの住宅設計には、こうした考え方がますます重要になると思っています。
建築費用が高騰しているから、家を小さくする。
それは一つの合理的な選択です。
しかし、
「家を小さくすること」と「暮らしを小さくすること」は違います。
30坪のおうちでも、設計次第では40坪のおうち以上に豊かな空間を感じられることがあります。
安藤忠雄さんの建築が教えてくれるのは、単なる面積の大小ではありません。
限られた条件の中で、どれだけ豊かな空間を生み出せるか。
それこそが、建築家の腕の見せどころだと思います。

これからおうちを建てられるみなさま。
ぜひ一度、購入予定の土地に立って、周りをぐるっと見渡してみてください。
そして、少し顔を上げてみてください。
そこには、どんな空が広がっていますか?
もしかすると、お金では買えない素晴らしい景色が存在しているかもしれません。
ベストワークスでは、注文住宅であっても建売住宅であっても、その土地の個性を最大限に生かした設計を大切にしています。
同じ土地は二つとありません。
だからこそ、同じ図面も使いません。
家の面積は変えられなくても、空間の感じ方は設計で変えられる。
広い家を建てるには、お金が必要です。
しかし、広く感じる家をつくるには、知恵と設計力が必要です。
これからもベストワークスは、そんな「空間」を想造してまいります。
ここで次回ブログの予告です。
なんと東名坂の建売住宅の新たな販売プロジェクトが開始されます。
大変ありがたいことに現在建築中の東名阪 建売住宅はご縁をいただきご契約いただきました。
次の東名坂建売住宅も、目一杯周りの景色を拝借しますよ🤭

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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東近江市東今崎町『イエリゾート』住宅見学会
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