ベストワークスの北村です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
最近少し雨の日が増えて、朝晩も少しずつ
涼しくなってきたような気がします。
このまま秋に向かってくれると、現場で仕事を
してくださっている大工さんや職人さんにとっても、
ずいぶん仕事がしやすくなります。
今年の夏も本当に暑かったですからね。
毎日現場で頑張ってくださっている皆様には、
本当に感謝です。
現場の技術者方もブログを見てくださっている方が
いらっしゃいます。
「社長いつも長文すごいね。」と評価?いただいています笑
せっかくです。今回はお家づくりの技術者の方も
見ていただきたい建築家の思想の話を
させていただけたらと思います。
世界遺産ナビpamon-600x400.jpg)
引用元:世界遺産ナビpamon

引用元:ハッシュ・カーサ

引用元:世界建築巡り
では、先日も予告させていただきました近代建築を
代表する3人の巨匠について、少し?マニアックに
お話しさせていただきます。
ル・コルビュジエ。
フランク・ロイド・ライト。
ミース・ファン・デル・ローエ。
建築に興味のある方なら、一度は名前を聞かれたことが
あると思います。
なぜ、この3人が重要なのか。
それは単純に、
「有名な建物をつくったから」
ではありません。
彼らは、それまでの建築の常識そのものを変えました。
現在、私たちが当たり前のように見ている大きな窓、
開放的なLDK、水平につながる空間、
室内と庭との連続性、シンプルな外観。
そのルーツをたどっていくと、彼らの思想に
辿り着きます。
つまり100年ほど前に、現在の住宅デザインの基本となる
考え方がすでに生まれていたわけです。
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1人目 ル・コルビュジエ

引用元:モダンリビング
「壁から建築を自由にした人」

引用元:Cassina IXC. Photo:Paul kozlowski
【サヴォア邸】
まずはル・コルビュジエ。
彼を理解するうえで重要なのが、ドミノ・システムです。
鉄筋コンクリートの柱と床スラブを基本として建物を
構成することで、壁を建物を支える役割から
解放しました。
これ本当に、建築史ではものすごく重要な出来事です。
この人天才です!
壁で建物を支えなくてよくなる。
すると、間取りを自由にできる。
窓も自由に配置できる。
外壁も構造から自由になる。
その思想から生まれたのが、
有名な「近代建築の五原則」です。
ピロティ。
屋上庭園。
自由な平面。
水平連続窓。
自由な立面。
代表作の「サヴォア邸」を見ると、それらが
非常にわかりやすく表現されています。

引用元:Cassina-IXC.Photo_Paul-kozlowski
そして、もう一つ注目していただきたいのが
建築的プロムナードという考え方。
建築は、一枚の写真を見るように理解するものではない。
人が歩き、視線が変化し、光が変化し、景色が現れ、
空間を体験する。
つまり、
建築は「見るもの」ではなく
「体験するもの」。
この考え方です。
例えば住宅でも、玄関を開けた瞬間に
家のすべてを見せるのか。
廊下を進んでからリビングが広がるのか。
階段を上がる途中で吹き抜け越しに庭が見えるのか。
同じ30坪の住宅でも、この「体験の順番」で
感じる広さや豊かさはまったく変わります。
これが建築の面白さです。
いつもブログなどでお話しさせていただいています、
一つ一つの空間には意味があると言う事ですね。
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2人目 フランク・ロイド・ライト

引用元:ELLE「建物ではなく、土地そのものを設計した人」
【落水荘】

続いて、フランク・ロイド・ライト。
ライトを語るうえで欠かせない言葉が、
Organic Architecture――有機的建築。
建物だけを単体で考えるのではなく、土地、自然、素材、
家具、そして人間の暮らしまでを一つのものとして
考える思想です。
代表作「落水荘」を見ると、
その考え方が非常によくわかります。
滝が見える場所に住宅を建てたのではありません。
なんと、滝そのものの上に住宅をつくってしまった。
普通なら、
「滝がきれいだから、滝がよく見える場所にリビングを
配置しましょう」
となりますよね。
ライトは違いました。
滝を見るのではなく、
滝と一緒に暮らす
水の音。
岩。
森。
光。
建築。
それらすべてを一つの空間として考えました。

引用元:GSD WORLD

引用元:ハッシュ・カーサ

引用元:ハッシュ・カーサ
そして落水荘を特徴づけているのが、
大きく水平に張り出したキャンチレバーです。
水平線を強調することで、建築が
周囲の地形へ伸びていくように見える。
室内と室外の境界そのものを曖昧にしているんですね。
これは現在の住宅でも非常に重要な考え方です。
例えばリビングの床とウッドデッキの高さを揃える。
大開口の窓を設ける。
室内の天井ラインを軒へ連続させる。
庭をリビングの延長として考える。
こうすることで、実際の床面積以上に
空間を広く感じることがあります。
つまり、住宅の広さとは単純な
「坪数」だけではありません。
視線がどこまで抜けるのか。
これも空間の広さなんです。
だから私は土地を見るときも、
建物が何坪建つかだけではなく、
「この土地から何が見えるのか」
「光はどこから入るのか」
「外部空間をどう室内に取り込めるのか」
を見ることが大切だと思っています。
これもいつもお客様にお話しさせていただいたり、
ブログやInstagramでもお話しさせていただいています。
『社長、フランクロイドライトの思想をしゃべってるだけやん!』
そう突っ込まれた方、その通りです!
大好きな建築家ですから笑
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3人目 ミース・ファン・デル・ローエ

引用元:BaiduWiki
「何をつくるかではなく、何を消すか」
【ファンズワース邸】

引用元:ハッシュ・カーサ
最後はミース・ファン・デル・ローエ。
有名な言葉があります。
Less is more.
「より少ないことは、より豊かなこと。」
非常に有名な言葉ですが、これは単純に
「シンプルな家にしましょう」
という意味ではないと思っています。
余計なものを削り、本当に必要なものだけを残す。
(最近のお家はごちゃごちゃしすぎています。)
その結果として、空間、素材、構造そのものの美しさが
現れてくる。
代表作の「ファンズワース邸」は、
その思想を極限まで追求した住宅です。
床。
屋根。
柱。
ガラス。
驚くほど少ない要素で建築が成立しています。

引用元:ハッシュ・カーサ
そしてミースの建築で面白いのが、
構造やディテールを徹底的に整理していることです。
「何もしていないように見える」
でも実際には、
何もしていないように見せるために、ものすごく考えている。
これは住宅設計でも同じです。
窓の高さを揃える。
建具のラインを揃える。
天井を必要以上に凸凹させない。
照明器具の存在感を消す。
エアコンや換気設備の位置を整理する。
家具まで含めて視線を整える。
一つひとつは小さなことです。
でも、それらを徹底すると空間に「静けさ」が生まれます。
私はこれが、上質な住宅には非常に重要だと思っています。
高価なものをたくさん付けることが
高級なのではありません。
ノイズがないこと。
これも一つの豊かさではないでしょうか。
これまたいつも私がお話しさせていただいてることです笑
レスイズモア
本当にその通りなんですよ。
よく考えられた空間には余分なものは必要ありません。
『社長いつもお話ししてることを受け売りやん』って、
突っ込まれても仕方ありません。
だって、この建築家も大好きなので笑
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3人は、まったく違う建築をつくった
ル・コルビュジエは、
構造から空間を自由にした。
フランク・ロイド・ライトは、
建築と自然をつなげた。
ミース・ファン・デル・ローエは、
建築から余計なものを削ぎ落とした。
表現方法はまったく違います。
しかし3人に共通していることがあります。
それは、
「建物の形」から設計を始めていないこと。
人がどう歩くのか。
どこに光が落ちるのか。
どこへ視線が抜けるのか。
自然とどうつながるのか。
どの素材を使うのか。
そこで人がどう感じるのか。
そこまで考えて、初めて建築になっています。
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「間取り」と「建築」は、少し違う。
私はここが、これから家づくりをされる方に
一番お伝えしたいところです。
3LDK。
4LDK。
LDK20帖。
収納3帖。
数字だけを並べれば「間取り」はできます。
でも、それは建築ではない。
同じ20帖のLDKでも、
窓の位置。
天井の高さ。
光の入り方。
庭との関係。
キッチンからの視線。
階段の位置。
家具の配置。
それによって、感じる空間はまったく違います。
30坪の家を、30坪としてつくるのか。
それとも、
30坪以上の豊かさを感じる空間としてつくるのか。
ここに設計の力があると思っています。

引用元:世界建築巡り

引用元:AXT-Magazine-AXTVille Savoye-LeCorbusier
Instagramには、本当に素敵なお家がたくさんあります。
もちろん参考にしてください。
ただ、写真を保存するときに一度だけ、
「私は、この写真の何が好きなんだろう?」
と考えてみてください。
大きな窓なのか。
光なのか。
余白なのか。
素材なのか。
庭とのつながりなのか。
そこまで考えると、単なる「好きなデザイン」から、
自分が本当に求めている空間が見えてきます。
ル・コルビュジエ。
フランク・ロイド・ライト。
ミース・ファン・デル・ローエ。
100年近く経った現在でも彼らの建築が
語り継がれているのは、
流行をつくったからではありません。
流行より深いところにある「空間の本質」
を考え続けたから。(残念ながら、現在のsnsなどの
トレンドのデザインは100年後に残っているとは私は思えません。)
家は完成した瞬間がゴールではありません。
そこで10年、20年、30年と生活していくものです。
だからこそ流行だけではなく、
「なぜ、この空間なのか」
という理由のある家をつくる。
それが私が考える家づくりです。
建築を知れば知るほど、家づくりは面白くなります。
『ここまで考えて間取りイメージできんわ!』
そんな方は私にご相談ください😆
私もまだまだ勉強ですが、一生懸命
うんちくを語らさせていただきます。笑
あなたの大切な大切な家づくりのために。
最後までご覧いただきありがとうございました🙇
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