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【社長ブログ】エディ・スリマン。服ではなく、世界観をデザインする人【19日目】

ベストワークスの北村です。

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

建築会社の経営をしていますと、私にとってのユニフォームは当然「スーツ」になります。

 

365日、ほぼ仕事をしていますので、私服を着る機会が本当に少ないんです。

 

ちょっと出かける時でも、だいたいスーツです。笑

 

私の父は製造業、TOTOに勤めていました。

 

子どもの頃、休みの日でも会社のユニフォームを着て出かける父を見ながら、

 

「自分は絶対こんな親父にはならへん

 

と思っていました。

 

ところが現在。

 

少しコンビニに行くような時までスーツを着ている自分がいます。笑

 

完全に親父と同じです。笑笑

 

歳を重ねると、ファッションから少しずつ遠ざかっていきますね。

 

 

 

 

 

 

ただ、毎日着るものですので、スーツは定期的に作ります。

 

そして私は、仕事で着るスーツもベストワークスの「世界観」の一部だと思っています。

 

ベストワークスでは、一軒一軒のお家を単なる商品ではなく、一つの「作品」として考えています。

 

上質で、そのオーナー様だけの特別な空間をつくる。

 

そういう仕事をしている人間が、お客様とお会いするときに何を着ているのか。

 

これも意外と大切だと思っています。

 

高級な服を着ればいいという話ではありません。

 

建物、インテリア、家具、照明、植栽、そしてそこで働いている人。

 

全部がつながって、初めてその会社の「世界観」になると思うからです。

 

 

 

 

 

 

ということで、今回はスーツを作りに行ってきました。

 

年齢とともに体型も変わりますし、好きなスーツの形も少しずつ変わってきます。

 

私はいつも生地から選び、採寸していただいて作ってもらいます。

 

今回はエルメネジルド ゼニアとロロ・ピアーナの生地で作ることにしました。

 

そしてスタッフの方とデザインについて話している時、

 

「少し若く見えるように、細身のシルエットにしてください」笑

 

とお願いしました。

 

そして余計な一言。

 

「エディ・スリマンみたいな感じでお願いします」

 

スタッフの方がエディ・スリマンをご存じなかったので、

 

そこから私のエディ・スリマン講座が始まります。笑

 

完全にうっとうしい親父です。笑

 

 

 

引用先:VOGUE JAPAN

 

 

 

エディ・スリマン

 

ファッションに詳しくない方には、あまり馴染みのない名前かもしれません。

 

しかし現代のメンズファッションを語る上で、避けて通れないデザイナーの一人だと思います。

 

エディ・スリマンの何がすごかったのか。

 

簡単に言えば、

 

「男のかっこよさの基準そのものを変えてしまった人」

 

だと私は思っています。

 

1990年代までの男性のスーツには、肩幅があり、胸板があり、ある程度ゆったりしたシルエットが主流でした。

 

男性らしさとは、ある意味「大きさ」や「力強さ」だったんですね。

 

ところがエディは、それを真逆に持っていきます。

 

細い肩。

 

高いアームホール。

 

絞り込まれたウエスト。

 

極端に細いパンツ。

 

細いネクタイ。

 

黒。

 

白。

 

そしてロック。

 

2000年にディオールのメンズを任され、Dior Homme(ディオール・オム)を率いるようになると、

その極端なまでに細く、シャープなシルエットが世界のメンズファッションを変えていきました。

 

 

 

 

 

 

面白い逸話があります。

 

 

 

引用先:VOGUE JAPAN

 

 

シャネルを長年率いた世界的デザイナー、カール・ラガーフェルド。

 

彼はエディのディオール・オムを着るために、大幅な減量をしたことで有名です。

 

世界最高峰のデザイナーが、

 

「この服を着たい」

 

と思って自分の身体まで変えてしまう。

 

普通は身体に合わせて服を作ります。

 

しかしエディの場合は、

 

服に合わせて、人間の身体のほうが変わった。

 

私はここがものすごく面白いと思っています。

 

 

 

 

 

 

ただ細いスーツを作ったから、エディ・スリマンがすごいわけではありません。

 

彼の本当の魅力は、その奥にあります。

 

エディはファッションだけを見ていないんです。

 

音楽。

 

写真。

 

建築。

 

若者文化。

 

夜の街。

 

ロックンロール。

 

ベルリン。

 

ロンドン。

 

ロサンゼルス

 

そうした時代の空気そのものを観察して、それを服に変換していく。

 

本人も音楽とファッションの結びつきを非常に強く意識しており、Dior Homme時代にはロックカルチャーを自身のデザインの重要な核に置いていました。

 

だから彼の服を見ると、

 

「ジャケットが格好いい」

 

だけでは終わらない。

 

そこに一人の人物像が見えてくるんです。

 

夜の街。

 

細身のブラックスーツ。

 

白いシャツ。

 

細いネクタイ。

 

少し長い髪。

 

ブーツ。

 

ロック。

 

そこまで全部セットなんです。

 

つまりエディは、

 

服をデザインしているというより、その服を着る人間の人生までデザインしている。

 

私はそんな感じがします。

 

 

 

 

 

 

エディは写真家としても活動しています。

 

2007年にDior Hommeを離れた後はロサンゼルスへ移り、ファッションの第一線から一度距離を置いて、写真を中心に活動しました。

 

そこで彼が撮影したのも、有名人だけではありません。

 

ミュージシャンや若者、ライブハウス、ストリート。

 

彼は常に、

 

「今、この時代の空気はどこにあるのか」

 

を探していたように感じます。

 

そして2012年。

 

エディはYves Saint Laurentへ戻ります。

 

ここでも大きなことをします。

 

ブランドのプレタポルテの名称を「Saint Laurent Paris」とし、ロゴやビジュアル、広告、店舗、音楽まで含めてブランドの世界観を大胆に作り直していきました。

 

当然、ものすごく批判されます。

 

「昔のサンローランを壊した」

 

「ロックに寄りすぎている」

 

いろいろ言われました。

 

それでも彼は自分の美意識を曲げません。

 

ここも私は好きなんです。

 

流行に自分を合わせるのではない。

 

自分の美意識を突き詰めた結果、それが流行になってしまう。

 

エディ自身も、自分のシルエットを長年繰り返したのは、それを正確に定義するためだったという趣旨の話をしています。

 

これって、ものづくりをしている人間には非常に響きます。

 

 

 

 

 

 

2018年にはCELINEのアーティスティック、クリエイティブ、イメージディレクターに就任。

 

それまでウィメンズ中心だったCELINEにメンズを本格的に導入し、香水などにも領域を広げ、ブランド全体のイメージを作り直しました。

 

Dior Homme。

 

Saint Laurent。

 

CELINE。

 

普通ならブランドが変わればデザインも大きく変わります。

 

ところが不思議なことに、エディの場合はどのブランドへ行っても、

 

「あ、エディやな」

 

と分かるんです。

 

黒。

 

細い。

 

ロック。

 

若さ。

 

少しの退廃。

 

そして緊張感。

 

ブランドの名前より先に、デザイナーの美意識が見えてくる。

 

これはものすごいことだと思います。

 

そして今回、自分のスーツを作りながらそんな話をしていて、ふと思いました。

 

これは建築も同じじゃないかと。

 

良い住宅とは、単に高級な材料を使った住宅ではありません。

 

大きな窓をつければいいわけでもない。

 

吹き抜けを作ればいいわけでもない。

 

高級なキッチンを入れればいいわけでもない。

 

そこに一つの思想が通っているか。

 

窓。

 

光。

 

天井。

 

床。

 

家具。

 

照明。

 

外構。

 

植栽。

 

そして、そこに暮らす家族。

 

一つひとつがバラバラではなく、全部がつながった時に初めて「空間」になる。

 

エディ・スリマンがジャケットだけをデザインしているのではないように、私たちも建物だけをつくっているわけではありません。

 

その場所で始まる、オーナー様のこれからの時間を想像している。

 

だからベストワークスの言葉は、

 

「空間を想造」。

 

想像して、創造する。

 

今回スーツを作りながら、改めてそんなことを考えました。

 

ちなみに、

 

エディ・スリマンのような細身のスーツをお願いしましたが……

 

問題はスーツではありません。

 

私の身体です。笑

 

エディの世界観に近づく前に、

 

まずダイエットから始めたいと思います。笑笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スーツの型取りでお腹がすいたので、ランチにピザ。

 

それは痩せんわな笑笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美味しかったです笑

 

 

 

 

 

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